公式教材導入企業レポート vol.1
ありがとう経営推進委員会
取材先 :株式会社ムロイハウジング様
取材内容:13の徳目朝礼
取材日時:2024年4月8日(月)9:00~
取材者 :高田正義(撮影:加藤勤)
ありがとう経営推進委員会の新たな試みとして、公式教材の活用をされている会員企業さんの取材を行ってまいりました。
記念すべき第1回は、徳目朝礼大会でブロック優勝を成し遂げられた株式会社ムロイハウジングさんです。その取り組みをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
朝礼導入のきっかけ
平成20年に倫理法人会の朝礼大会に出ることとなり、職場の教養を活用した活力朝礼を導入されたそうです。そこでも大会入賞の成績を収め、先代の室井操会長が「元気な朝礼を」ということで、ずっと継続をされてきました。
事業承継された室井勝社長が経営理念塾を受講したことをきっかけに、13の徳目朝礼に切り替えをされました。家族経営ということもあり、朝礼の切り替えもスムーズに進んだそうです。書くことが面倒くさいという面もありましたが、家族だから何を書いても大丈夫という安心感もあり、今日まで継続されてらっしゃいます。

実践されている朝礼の流れ

ムロイハウジングさんの朝礼は、清掃を終えた朝9時に始まります。活力朝礼の要素も上手に融合しているのが特徴で、定刻にベルを鳴らし、朝礼モードにスイッチを切り替えたあとは、挨拶と声出しで元気いっぱいにスタートします。そして経営理念や経営ビジョンなどからなる理念体系の唱和が行われます。室井勝社長、室井真専務のお二人で経営理念塾へ通い、創り上げられた理念体系は会員必見です。
今日の目標とやるべきことについては全員が発表し、お互いが本日取り組む内容を確認し合っており、素晴らしい情報共有の取り組みだと感じました。最後は勝社長の挨拶で締められ、中身の濃い朝礼となっていました。
徳目朝礼導入後の社内の変化
13の徳目を記入することが頭の整理に役立っており、昨日の気づきやありがとうを書くために、色々なことが見えるようになったそうです。今まであまり伝え合っていなかった「ありがとう」を探すようになり、感謝を伝え合えるようになりました。
また、社内の情報共有という点でも、気づきを発表し合うことで自然なコミュニケーションとなり、仕事の共有も以前に比べてスムーズになったとのことでした。朝礼は情報交換の場であり、人財育成の場であるという室井勝社長の想いが形になり、素晴らしい形で機能しています。ユニークなのが、家族だからこそ、選ぶ徳目や書く内容が似ているということ。よりお互いの理解が深まり、良い1日のスタートに繋がっているそうです。

ムロイハウジングさんから
徳目朝礼導入を考えている皆様へ

家族ということで最初は気恥ずかしさもあり、やりづらい面もありました。しかし、どの様な形でもまずはやってみることが大切だと思います。上手にやろう、完璧にやろうというのではなく、簡単な形で、自社がやりやすい形で、まずはやってみる。
中々導入に踏み切れない方は、是非簡単なやり方を考えて取り入れてみてください。ムロイハウジングもいずれは人財を採用し、家族経営からの脱却をしていくつもりです。その時に、こういう勉強をしている会社だと感じてもらい、会社に誇りを持ってもらいたいからこそ、13の徳目朝礼をやっています。
継続していくことで、会社の中でもたくさんの情報共有が出来ることがわかりますし、それによって仕事がスムーズになったり、気づきの力が高まったりと、良い面がたくさんあります。考えるよりも「まずはやってみる」の気持ちで是非とも取り組んでみてください。
取材を終えて
とにかく雰囲気が素晴らしい朝礼でした。家族経営だからこその温かさがあり、家族経営ゆえの緩さはなく、全員が理念の下で一体となっていることが感じられる朝礼でした。その根底には相互理解の深さがあるように思います。
家族だからこその相互理解。徳目朝礼を継続されてきたことで、それが更に深まっているのではないでしょうか。ムロイハウジングさんの強みに触れることができ、改めて「徳目朝礼っていいな」と感じることができた時間でした。
