公式教材導入企業レポート vol.2

ありがとう経営推進委員会

取材先 :株式会社サニテック・フカヤ様
取材内容:理念と経営勉強会
取材日 :2024年7月30日(火)17:00~
取材者 :菊地、高根沢、丹野、加藤

 ありがとう経営推進委員会では、公式教材の普及を目的に、公式教材を活用して人財育成に取り組まれている会員企業さんを訪問取材させていただいております。
 今回お邪魔したのは深谷副会長が経営する株式会社サニテック・フカヤさんです。その取り組みをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

理念と経営勉強会導入のきっかけ

 2012年に深谷社長が日創研TTコースを受講したことが導入のきっかけで、当初は協力業者さんも交えて勉強会が始まりました。

 社員さんのお話では「面倒なことが始まったな」と感じられたそうで、決して順調な滑り出しではなかったようです。しかし、半年も過ぎると勉強会を「良いもの」と感じるようになり、当たり前になっていきました。

 深谷社長は、なぜやるのかという意味付けが大切とおっしゃいます。「他の会社が今勉強会を始めても自分たちは10年先を行っている。学び続ける限り追い付かれない。」そう語り、今日まで12年間継続して取り組まれています。

実践されている勉強会の流れ

 サニテックフカヤさんの理念と経営勉強会は毎月最終火曜日の17時から始まります。くじ引きで4,5名ずつの2グループに分かれ、社員さんが進行役を務めます。理念と経営 共に学ぶ会の設問表を、3つほどの設問に絞って活用されており、社員さんの設問表はたくさんの言葉で埋められていました。

 設問に対する発表がされ、それに対する感想を次の発表者が行う流れをグループ全員で順に行っていきます。笑顔や笑い声が溢れる和やかなムードが印象的で、学び合いとコミュニケーションがたくさん盛り込まれた中身の濃い勉強会でした。

理念と経営勉強会導入後の社内の変化

 社員さん同士の仲の良さ、雰囲気の良さを感じ、社員さんにその点をお聞きすると、「勉強会で普段聞けない話も聞けますし、みんながどう考えているのかがわかります。」との声。それでも過去には雰囲気が悪い時期もあったそうです。「過去には不平不満の声もありましたが、今ではまったくそんなこともなくなりました。今一番雰囲気が良いですね。」そう笑顔で答える社員さん。勉強会を通じて素晴らしい社風を育ててこられたのだと感じます。

 方針会議で行うSWOT分析では、すべての社員さんが「強み」に勉強会を挙げ、「守る」に勉強会を入れているそうです。勉強会がそれだけ深く浸透し、サニテックフカヤさんの強さに繋がる場となっているのです。

(株)サニテック・フカヤ 深谷社長から
理念と経営勉強会導入を考えている皆様へ

 導入して悪いことなんて一つもないし、いいことしかない。それでも導入できないのは、経営者が自分を守りすぎているからだと思います。

 新しいことを始めれば、「どうしてそんなことを始めるんだ」という声もあるでしょう。「辞める人が出るかもしれない」と考えるかもしれません。そして、自分自身も必ずやらなくてはいけなくなります。

 社員さんの幸せを考えれば絶対にやった方が良いのに始められないのは、「嫌われたくない」「大変だから」という経営者の保身だと思います。みんなの幸せと会社の繁栄のためには絶対にやった方が良いです!

取材を終えて

 取材の中で、忘れられない光景に出会えました。取材させていただいた日の設問に「人との縁、恩」を問うものがあったのですが、その問いに対して社員さんたちが、「この会社に入れたこと」「深谷社長と出会えたこと」と口々に語られたのです。その表情には感謝と幸せが溢れ、心からその言葉が出ているのだと感じ、心が震えました。「仕事を通じて社員さんに幸せになって欲しい」そんな私たち経営者が抱く願いを、具現化されているのが株式会社サニテック・フカヤさんでした。